ワインに含まれる「亜硫酸塩」は健康に影響するか?

    

お酒を飲まない人にはわからないだろうけど、セレブはワインと決まっている。だれが決めたかというとぼくである。

セレブでもなんでもないぼくでも、ワインと決まっている日があって、そんな日の夕方は、そこそこの値段のワインをスーパーでいそいそと買う。この場合、つまみはチーズとオリーブと決まっている。

ある時、ほろ酔い気分でボトルを眺めていると、酸化防止剤「亜硫酸塩含有」という文字が目に入ってきて、ギョッとした。得体の知れない何かこう・・・、科学的な臭いがする表現である。お化けに会ったことはないが、背筋がゾゾゾとする感覚といえば伝わるだろうか。

ワインって、(発酵したぶどうの)果汁100%だと思っていたのだが、よくよく考えてみると、ただの果汁が何十年も持つワケがないのです。

調べてみると、どんなワインでもたいてい、ラベルの成分表示には「酸化防止剤:亜硫酸塩含有」と書かれていた。だから、ワインと言えば亜硫酸塩含有と思って間違いない。

ウン万円もするような高価なワインのラベルをまじまじと見る機会はないが、安いワインならそこそこ見てきた経験から言っているのである。ワインと言えば亜硫酸塩含有である。

「亜硫酸塩って何だろう?」

「そもそも、亜硫酸塩はからだに良いの、悪いの?」

スポンサーリンク



こういう化学物質的な名称の注意書きは、健康に気をつかう人にとっては、特に気になるものであるから、疑問を持つことは当然である。疑問を抱えたまま生きていくのはストレスがたまってしまうから、ここですっきりと疑問を解消させておこう。

まず最初に、亜硫酸塩(sulfites)は乱暴に言うと塩のことで、丁寧に言うと、二酸化硫黄(SO2)から生じる化学塩である。この亜硫酸塩は、ワインの発酵途中で自然に生成されるものでもあるから、ごく少量に関しては避けられないものであると言える。

さらには、この亜硫酸塩というものは何千年も前からワインの酸化と変色を防ぐために使われてきた。また、亜硫酸塩は、細菌や野生の有害な酵母を殺す殺菌効果もある。

もし、この”亜硫酸塩”がなくなれば、ワインは腐る飲み物になるだろう。市場にはボジョレーヌーボー(新酒)ばかりが出回ることになり、ソムリエの田崎真也はおそらく廃業。これでは、ただのグルメなおじさんである。セレブワインの代名詞的な”ロマネ・コンティ”が、見切り品のコーナーに並ぶ日がくるかもしれない。

話を無理やり膨らませてしまったが、本題に移ろう。亜硫酸塩が悪い物質かどうかであるが、単純な二元論では語れない。強いていえば、すべては程度の問題だということである。

私たちが体内に取り込んだ物質は何によらず、良い物質か悪い物質かという単純な分け方はできません。

どんな化学物質にも、本質的に「安全」だったり、「危険」だったりするわけではないのです。すべては量の問題です。

アメリカの場合、ワインに含有される亜硫酸塩の法的上限は350ppm*1ですが、亜硫酸塩を添加したワインの大部分は25から150ppmしか含有していません。

米国連邦法によれば、10ppm以上の亜硫酸塩が含まれているワインは、ラベルに「亜硫酸塩含有」と記載する義務があります。

続・料理の科学1─素朴な疑問に再び答えます─

*1 1ppmは百万分の一のこと。ppmはパーツ・パー・ミリオンと読み、主に濃度を表すために使われる単位

つまり、ワインの製造工程で添加される亜硫酸塩は、ごく微量のため人体にはほとんど影響がないということ。

とは言うものの、なかには亜硫酸塩にアレルギー反応を示す人がいて、喘息患者がアレルギーで発作を起こすこともあるっていうから、もし心当たりがあるなら、「亜硫酸塩無添加」と表示されたワインを試してみるのも良いと思う。

こういう無添加ワインは、製造工程で亜硫酸塩を添加する代わりに特殊な(加熱や濾過等の)処理が行われている。

ワインの製造工場

ちなみに、よく見かけるオーガニックワインとは有機栽培(農薬や化学肥料に頼らないで栽培)葡萄を使ったワインのことだ。亜硫酸塩無添加のワインと間違えやすいから注意しよう。

あとがき

ワインの本場ヨーロッパでは、亜硫酸塩を添加するのはあたりまえ過ぎて表示義務はないそうだ。ここ日本では一定の基準に従って「亜硫酸塩含有」の表示が義務づけられているだけのことである。

思うに、亜硫酸塩より、アルコールの摂り過ぎで肝臓を悪くするほうの心配が先ではないかなと。

亜硫酸塩については、もし(亜硫酸塩が)なければワインは腐るということだけ知っておけば、十分だと思う。

知ってますか?

大手メーカーの日清オイリオ(ここだけに限りませんが…)の食用油で遺伝子組み換え作物を使っていない油は、べに花油、こめ油、ごま油、オリーブオイル、グレープシードオイル、パーム油、ひまわり油。反対に、遺伝子組み換え作物を使っている油が4つあるんですが、どの油かご存じですか?

あなたの使っている油をスーパーで売ってる○○油に変えるだけで食の安全は確保できます。


スポンサーリンク



関連記事

このページの先頭へ