岡田淳といえばこれ!「二分間の冒険」は児童文学だけど、大人も”なりふり構わず”読むべき本

    

ラストでヤラれた。心がぎゅっと掴まれる。大人が読んでも、掴まれる。

児童文学作家、岡田淳といえばこれ。

二分間の冒険 (偕成社の創作)

大人も、なりふり構わず読むべし。

読み始めてから、読み終えるまで、ノンストップの読書タイムだった。

スポンサーリンク



あらすじはこうだ。

主人公の少年、悟(さとる)が突然放り込まれた先は、子供と老人だけの異質な世界。そこでは子供たちは、ある時がくると男女で組となり、協力して竜と戦うことが決められている。

敗れればその二人は若さ(時間)を奪われ老人にされる。これが永遠の営みかのごとく繰り返されている。

少年は、偶然連れ添うことになった少女かおりを守り、おぞましい竜から世界を救う旅に出ることにした。元の世界に戻るには、その世界で”確かなもの”を探し出すことが条件で、竜を倒す旅のなかで少年はこの”確かなもの”を探そうとしたのだ。

なんとも一見すると、古き良きファンタジーの王道ともいえる筋書き。現実と異世界が交錯する設定も、今となっては目新しくもなんともない。それでも、読み終えたときに心がじんわりと温かい。なぜだろう。

たぶん、この物語には、表向きのストーリーとは別に、人を愛するってことの幸福感や、別れの時の、泣きたいような切ない感情が、それとはわからない形で行間に書き込まれているからだと思う。



「二分間の冒険」(岡田淳/著、偕成社文庫/刊)

「わたし・・・・・、わたし、悟(さとる)といっしょに老人になってもいいって思っていたの。」

悟(さとる)とかおりが”確かなもの”を探すなかで見つけた、切なくも淡い愛情のようなものは、自分が過去に手に入れたくてがんばって、それでも手に入らなかったもの。

それを、今になって追体験しているぼくを、客観的に見てみたら、思いのほか、キモかった。

あとがき

「いつか」とか「そのうち」なんて思って、結局、この本を手にしたのが最近になってから。

現実に、こういう”王道のファンタージー”への関心は歳とともに薄れていく。両手に抱えられる本の量は限られていて、日々読みたい本は増えるのに、人生に残された時間は減るばかり。こうしている今も、そうだね。

とは言え、間に合ってよかった。

-関連リンク-

いまさらだけど、森絵都作品。ベストセラー小説「カラフル」がスゴ本すぎておすすめしたい!

ちょっと変わった日本のおすすめ絶景スポット8選!あなたはいくつ知っているだろうか?


スポンサーリンク



関連記事

このページの先頭へ