「誰でも億万長者になれる」という残酷な世界を教えてくれる橘玲(たちばなあきら)の本

    

「臆病者のための億万長者入門」(橘玲/著、文藝春秋/刊)を読了。

さて、結論からいこう。ぼくの場合、億万長者になるのは簡単じゃない。でも明るい未来も見えた(気がする)。笑われるかもしれないが、ぼくと同じように億万長者を目指すひとは、本書を読んで、損はないはずだ。

このままで、あなたは億万長者になれる?

ぼくらがお金を手に入れる方法は、実は2つしか無い。

  • 働いてお金を稼ぐこと
  • 自分が持つ資産を運用してお金を稼ぐこと

この2つが、うまく機能することで、億万長者への道が最短で開ける。自分が億万長者になれるかどうかを計るには次のようなルールさえわかっていればいい。

「新版となりの億万長者ー成功を生む7つの法則」(トマス・J・スタンリー、ウィリアム・D・ダンコ/著、斎藤聖美/訳、早川書房/刊)

「新版となりの億万長者ー成功を生む7つの法則」(トマス・J・スタンリー、ウィリアム・D・ダンコ/著、斎藤聖美/訳、早川書房/刊)から「期待資産額」という指標を引用しよう。

年齢に、税引き前の年間家計所得(相続から得られる年収は含まない)を掛け、10で割る。ここから、遺産相続額を引いた金額が期待資産額である。

これは、表面上の資産だけでは測れない、その人の”お金持ち体質かそうでないか”を明らかにしてくれる指標だ。単純に表すとこうなる。

期待資産額=年齢×年収/10

30代、手取り月収23万で、ボーナス3ヶ月を例に計算してみよう。

このケースでの期待資産額は17,964,000円を超える。これだけの資産がなければ蓄財劣等生、つまりお金持ち体質ではないということらしい。これってぼくのことなんだけどね。ははは。

もしあなたが、期待資産額を上回る資産を持っているなら、いまの生活を続ければ良いと思う。収入・支出と運用のサイクルがうまく回っている結果だから、誰からのアドバイスも必要ない。いずれビリオネア(億万長者)になるのは確実だろう。

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誰でも億万長者になるための方法

億万長者になるための方法、実は3つしかない。

それは、

  • 収入を増やす
  • 支出を減らす
  • 資産を上手に運用する

ということになる。

収入を増やすには仕事がうまくいくことが大前提。支出を減らすには節約することが大事なのは説明はいらないだろうと思う。では資産を上手に運用するとはどういうことだろう。株や先物オプション、FXで大儲けを想像する?

上手な資産運用とはいたずらに浮利を追うことではなく、いかがわしい金融商品に騙されず、将来の経済的な変動に備えてリスクを管理した堅実な運用をする「賢い投資家」になることだ。

欧米や日本のようなゆたかな国では、たったこれだけで誰でも億万長者になれる(はずだ)。

資産運用のインフラが整っている日本に生まれて、それをしないというのは自ら”貧乏のままでいい”と公言しているに等しい。つまり、貧乏は自己責任。なんという残酷な世界だろう。

でも、ここであきらめのは早い。単純だけど誰でも億万長者になれる方法がある。それは、一生働き続けるという選択肢をとることだ。定年60歳という常識を捨てて、80歳まで働き続けよう。

ためしに手元の電卓で計算してみてほしい。60歳からコンスタントに20万円の月収を得ることができたと仮定してみると、このすごさがわかる。年収にして240万円、20年後の80歳の時点で5,000万円近く貯金できていることになる。

これで、老後の不安ともおさらばだ。こういう働き方ができれば、そもそも年金に代表される老後問題なんてもの自体が存在しなくなる。夫婦共働きなら、60歳から仕事の収入のみで億万長者を目指すことも不可能ではないのだ。

ここに資産運用を上手に組み合わせることで、その期間はいくらでも短縮が可能だ。

だから、今日からあなたも”賢い投資家”になろう。



”賢い投資家”のための、橘玲(たちばなあきら)本のススメ

老後を孫の世話をして過ごすのが幸福という価値観は、グローバルスタンダードではすでに時代遅れになった。とりわけ日本の男性は、会社から切り離されてしまうと家庭にも社会にも居場所がなくなって孤立してしまう(あなたの周囲にもそういう例はいくらでもあるだろう)。

悠々自適の生活を送っているつもりが、「そんなことしてなにが楽しいんですか」と真顔で聞かれる時代が、日本にももうすぐやってくる。

幸福というのは相対的なものだ。誰もうらやましいと思ってくれなければ、安楽な生活も虚しいだけだろう。これからは「可能な限り長く働く(社会に参画する)」という生き方が人生の新しい価値になるのだ。

定年からもなお、働き続けることで老後の心配ははなくなる。そもそも老後の問題って、定年で収入が途絶えてしまうから起こるのだ。そうだとすると、いまから考えなきゃいけないのは、定年後も食えるスキルや知識を身につけることだ。そうして、得た金融資産を最適に運用することで億万長者への仲間入りを”誰でも”果たせるのだという。

そうは言ってもどうすればよいかわからない。たしかにごもっとも。下手に動くと世の中に溢れる「金融の常識」とやらにだまされて身ぐるみ剥がされるのがオチだ。

投資においてもっとも大事なのは、損しないことではなく騙されないことだ。儲けるためにはリスクをとらなくてはならず、リスクを取れば損することもある。投資に損はつきものだが、それはリスク分散で管理できるー資産運用論というのは要するにこういうことだ。

投資詐欺にひっかかると、財産のすべてを失って人生が台無しになってしまう。そんな悲劇を避けるためには、うまい話はすべて無視するのがいちばんだ。安易に他人に頼るのは、破滅へと至るもっとも確実な方法なのだ。

多くの被害者を出した和牛商法をいまでも覚えている人はいるでしょう?TVCMで話題になったYUCASEE(ゆかし)を運営するアブラハム・プライベートバンク(Abraham Private Bank Ltd.)だって、現在は金融商品取引法違反により業務停止になっている。「いつかはゆかし」「1億円は貯めよう。月5万円の積立てで。」のキャッチコピーで有名と言ったほうがわかりやすいか。あれも、当時はフィナンシャルプランナーの先生方が自信を持って勧めていた。結局、プロだってその程度なのだ。

「臆病者のための億万長者入門」(橘玲/著、文藝春秋/刊)

マネー雑誌では「ボーナスをどう運用すべきか?」の特集が定期的に行われ、資産運用の専門家が「分散投資を心がけましょう」とアドバイスしている。しかし彼らは、不動産についてはなぜかいつも沈黙している。この問題を真面目に考えると、ものすごく都合が悪いからだ。

世の中は不都合な真実に溢れている。この例もそうだ。資産三分法による分散投資が正しいと仮定すると、マイホームは買えない。マイホームの価格が3,000 万円程度だと考えると、正しい資産三分法のために残り6,000万円分の金融資産が必要ということになる(ボーナス程度じゃどうにもならない金額だ ね!)。参考までに、資産三分法とは株式・債権・REIT(不動産投資信託)でポートフォリオを組むことだ。

賃貸派と持ち家派の宗教論争に答えを出しているのも興味深い。結論から言うとマイホームはお得でもなんでもないギャンブルだ。それでもマイホームを買うという人がいるのは、進化論的に説明できるという。引用しよう。

しかし、私がこんなことをいくら書いても、不動産への信念は微動だにしない。マイホームへの渇望は、生命誕生から38億年に及ぶ進化の歴史を背景にしているからだ。

生物にとって、生き延びるためのもっとも重要な戦略は「なわばり」だ。自分のなわばりを死守し、相手のなわばりに攻め込んでメスを奪取する。この営みをえんえんと繰り返した結果、私たちがいまここにいる。

(中略)一人暮らしのOLが全額住宅ローンでワンルームマンションを購入して、「賃貸のときにはない安心感が得られた」と喜ぶのも、たんなる歴史的・文化的なものではなく、進化論的にものすごく強固な理由がある。それに比べれば資産運用理論など、巨像の前のアリみたいなものだ。

人間の本能としての感情なのだろうから仕方のないことだけど、この本を読んだあとでは考えが少しだけ変わるかもしれない。そういう多様な価値観を持つきっかけを与えてくれる良書だということをお伝えしておく。

マネーリテラシー(自分のお金を扱う能力)のない人は、橘玲(たちばなあきら)氏の「臆病者のための億万長者入門」を読んでみてほしい。経済学的に正しいインデックス投資をマーケット暴落時にドルコスト平均法で実行するなんて方法はとくに自分の投資手法を持たない人にはとってもためになるはずだ。

まとめ

「臆病者のための億万長者入門」(橘玲/著、文藝春秋/刊)

久しぶりの橘玲(たちばなあきら)さんの新刊で興奮しながら読み進めた。付箋をつけながら何度も読み返した。「億万長者入門」とあるけど、最初は世間一般との平均年収あたりの前提条件が違い過ぎて絶望。読み終えたときには少し明るい未来も見えた(ような気がした)。ぼくにできることは、とにかく長く働くこと、そして騙されないよう賢くあること、金融資産を運用で殖やしていくこと、しかない。

収入を増やす手段は人的投資をすることだ。ぼくの場合、これはとにかくたくさんの本を読むということをしている。そして、もうひとつはブログ運営による副収入を得ること。

「悠々自適」は魅力を失い、長く働く(社会に参画する)ことが人生の新しい価値になるのなら、投資の果実を収穫するのはずっと先でいい。

ここのスポンサーリンク経由で本を購入していただいた方には、ほんとうに頭の下がる思いだ。

別に作家になりたいわけじゃない。こうした取り組みは投資と同じで、ぼくの未来に対する保険でもあるし、人生へ新しい価値をもたらすものでもある。

過去のおすすめ作品はこちらにまとめたので読んでみて。

知的読書時間のススメ!橘玲(たちばなあきら)の本は、とりあえずこの4冊を押さえておこう!

誰もおしえてくれない、自分のお金について教えてくれる本はこちらでまとめた。

「 なぜか誰も教えてくれない「自分のお金」のことがわかる本 」 一覧


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