なぜだか年末は感動小説を読みたくなる。梨木香歩の「西の魔女が死んだ」

    

どういうわけだか年末は感動小説を読みたくなる。それもベタなやつ。暗い話題が多いからだろうね。おそらくぼくだけじゃない。世の中疲れているんだよ、誰もが。

感動小説は読むと癒される。だから疲れたあなたは、読んで癒やされるといい。おすすめは、とびきりわかりやすいやつ。読み終えたあと、心の奥底がじんわりと温かくなる。それは、きっとあなたを元気にしてくれる。

先日、昼から仕事の所用で中央線に乗った。行き先は新宿。年末は人身事故が多いらしい。駅のホームでヒソヒソと話しているのを耳にした。ほどなくして電車が遅れているというアナウンスが流れてきた。またひとり、人生に疲れたんだろうな。

帰路、ふらっと立ち寄った本屋のいつもの棚で、目についた装丁があった。これ、最近どこかのサイトで見たよな―、と思う。

さて、どこだったかな。スマートフォンのブラウザから履歴を引っ張りだす。あー。あった、あった。

『西の魔女が死んだ』というタイトルの小説のイラスト

イラスト:灰色の朝のモノローグ

何かの縁だからというわけでもないが、「西の魔女が死んだ」(梨木香歩/著、新潮社/刊)をレジに持っていって、購入。帰りの電車で読み耽(ふけ)る。

電車が走りだして。

ゴトッ。ガッタン。

・・・。

気付いたら、止まっていた。静まり返る車内。

「荻窪で何かあったらしいよー」

ヒソヒソと話す声が聞こえる。

何か、というのはたいてい決まっている。今日だけで2回。やっぱりみんな、疲れているんだよ。

その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。

サボテンは水のなかに生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。

「西の魔女が死んだ」(梨木香歩/著、新潮社/刊)

本のなかの一節が忘れられない。その時々で楽に生きたらよい。たしかにそうだ。そうしてまた、気力も体力も戻ってくるのだから。

しばらくして電車は、何事もなかったかのように走りだした。



さて、この本について語ると、いわゆる感動小説のたぐいで映画化もされている、というくらい。「今、読みたい新潮文庫100冊」にも載っているタイトルで、長らく気になっていたというのも足しておこう。

こうしてようやく読むことができたのだけど、いまいちぼやけた記事になってしまったのは、期待感が強すぎたせいだろう。感動というにはちょっと物足りないな、という読後感を持ったのだけど、実際に読まれたことのある人はどう感じただろうか。ぜひ、感想を教えてほしい。

最近ようやく片手が空いたので、駅伝を舞台にした青春ストーリー、三浦しをんの風が強く吹いている を読み進めているところ。正月に箱根駅伝もあることだし。。

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イラストはこちらから引用させてもらった。

『西の魔女が死んだ』のおばあちゃんの言葉にグッと来た。

ここはたまに読ませてもらっているサブカル系の読書感想文サイト。ボーイズラブとかライトノベル系はよくわからないけれどたまにオッ!? と思わせるチョイスがあってこれからの更新が楽しみ。

それと、(おそらく)手書きのイラストがほっこり肉じゃがのような味わい。こういう不器用で効率の悪いサイト、嫌いじゃないです。


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