年収150万でも生きていけるけど、できればそうしたくない人のための5つのアドバイス

    

4574

この本には”青臭さが魅力”のイケダハヤト論が少ない

イケダハヤト氏の著書を読了。

「年収150万円で僕らは自由に生きていく」(イケダハヤト/著、星海社新書/刊)

ネットでのレビューは批判的だけど、それなりに言ってること(本の主張)は正しい。たとえば、”お金のためではなくて問題解決のために働こう”のくだりが良い例だ。

問題っていうのは現状と望ましい状況のギャップのことで、世の中には過去も現在も問題が溢れている。その問題を解決することが、お金を稼ぐ仕組みなのだ。誰かの不便や不満を解消して対価をいただく。つまり新しいことじゃない。ぼくのような凡人には視点が足りないからクリエイティブな発想ができる人とは見る世界が違うのだろうという想像はできるのだけどね。

ITリテラシー(ITを扱う能力)が生活コストを左右するというのもそう。言われなくてもわかる。でもそれがわからない世代や層にはこの本は届いていかないだろうと余計な心配をしてしまった。

内容はいたって無難で、”青臭い”と表現されるような斜め上いくイケダハヤト論を期待する読者には目新しいものがないと感じるかもしれない。

書評終わり。

と…ここで終わってしまっては記事のボリューム的にどうだろうという疑問が湧いてでてきてしまうので、kakujinのおすすめする深読み読書法と記事の終わりに”誰も教えてくれないお金にまつわるアドバイス”を5つ紹介したいと思う。

スポンサーリンク



kakujinの深読み読書法

5684

読書って字面を追うだけではなくて、常に批判的な姿勢で深読みすることで、また違った視点が見えてくるから面白い。

例えばこの引用。

家を買うために働く、クルマを買うために働く、夜な夜な遊び歩くために働く。そういうソトヅラの欲求を満たすためではなく、もっと人間的で、心の根っこにある欲求を満たす手段として、若い世代は「働く」ことを位置づけはじめています。

とイケダハヤト氏は言っています。

家は買えないし、クルマはお金がかかる。ネットがあるし、家から出ないでも娯楽はそれなりにあるもの。だから人付き合いも億劫です。収入が増える目処はたたないし、高度成長期時代の人生のレールに乗っかりたくても乗っかれない。

たとえば結婚して子どもが1人、新築庭付き一戸建てをローンで買って、マイカー所有のクレヨンしんちゃん的な家庭ですら実現が難しい。

これが現実です。

自分から降りる以前にそもそも乗っていない人、乗っかれない人が多数でしょ。

タイトルは「年収150万で生きていく」ということなのだけど、読み進めていくと、それは「夫婦あわせて生活の損益分岐点が300万だから単純計算で割って150万円です」ということがわかる。実際には共有できる部分(家賃とかね)があるから、厳密な意味で150万円で生活するよりずっと豊かなのではないかと思います。

フィナンシャルプランナーに家計の相談をしたときに、まず真っ先に提案されるのは専業主婦の奥さんが働きにでてはどうかというプランなのだけど、ここはそのプランを地でいく家庭なのだと思う。

なぜ、イケダハヤト氏がこんなに青臭いことを自信を持って言えるのか?ということをぼくなりに言わせてもらうと、自分の人生を自分で管理できているという余裕があるからなのではないか。

頑張れば年収1,000万を超えることも可能だけど、あえてしないって公言していますしね。

頑張っても超えられない閉塞感を抱えている人からするとこの差は大きいですよ。

つまり、自分の収入を自分でなんとかできるという自信を持つことが人生を豊かに生きるコツなのだと深読みしなきゃいけない。そういう意味では読者の読解力を試してくる難しい本だ。

そういう深読みができると冒頭からぶち上げる賛否両論あるイケダハヤト氏の提唱も違った視点で見ることがでる。

「稼げるうちに稼いで貯金すれば?」という意見もありそうですが、僕は貯金に対してけっこう懐疑的です。

もう4年ほど社会人をやっているので、2~3年は無収入でも生きていける程度の貯金はありますが、何千万も貯金するために働きたいとは到底思えません。その理由は、安心を得るための貯金には、終わりがないからです。

たしかに安心を得るための貯蓄には際限がありません。どこまで稼ぐのかというのは価値観の問題であって、ひとそれぞれ違います。周りの環境にも左右されるでしょう。

人は自分の立ち位置がどうかということを相対的に判断しているものだから、周りがクルマを持っていれば自分も持ちたくなるし、それが一般的だと言われればそうかと思う。上を見ればきりがないし下も一緒です。

貧乏人は「採算度外視」の優しさを持っている

「貧すれば鈍す」という言葉もまた一面の真実を表していますが、ぼくはむしろその逆、「貧すれば優しくなる」というべき側面もあるように感じます。足ることを知った「貧乏人」は「お金のために」自分や他人を裏切ることはしません。だってお金に困ってないんですから。

ここも深読みしましょう。それはイケダハヤト氏のような余裕のある自称貧乏人に限っての話だということを忘れてはいけない。そもそも余裕のある貧乏人ってなんだ?”貧乏って余裕がない”という世間の一般常識すらも疑ってかからなければならないことを氏は教えてくれる。

とりあえず、”リア充(リアルが充実している)”臭をさせている著者に、人生あきらめかけているリアルな貧乏人の代弁は難しいのではないだろうか。とまぁ、こんな貧乏人の社会でもヒエラルキー(階層)が存在するのだね。

このように本書は所々、深読みすることで、新たな視点をたくさん与えてくれる良書と言えますね。Amazonのレビューなんかは気にしてはいけません。

さて、ここからは誰も教えてくれない”自分のお金にまつわる”アドバイスをマジックナンバー±7の理論にもとづいて5つほど贈ります。目新しくはありませんが、どれも真実で、強力にあなたの人生を変えてくれます。抽象的な表現は一切ありません。面倒なひとは最初の1つ目を守るだけで良いと思います。

1,収入の1~2割を強制的に貯蓄

まずは収入の1~2割を強制的に貯蓄して手元におかないようにします。以降は貯蓄の問題は考えない。忘れるようにします。貯蓄の存在すら忘れるように天引きが望ましいです。普通の人に必要なアドバイスはこれだけなんだけど、お金の心配がなくなる強力な方法であることは確かだ。

2,独身者はとりあえず結婚。専業主婦は贅沢です。

独身者はとりあえず結婚しましょう。恋愛市場で自分の価値が下がらないうち早めに手を打つのがコツです。扶養家族手当の制度があるうちにメリットを享受しましょう。ちなみに専業主婦は贅沢です。ぜひ働きにでてもらいましょう。

3,絶対確実な投資案件はこれ

クレジットカード等の負債はすべて精算。ノーリスクな投資手法といえばこれ。

4,経済学的に正しい投資

5%程度の複利投資案件を探しましょう。それ以上は詐欺の可能性が高いです。経済学的に正しいのはインデックスファンドに投資をすることだって、モダンポートフォリオ理論が教えてくれます。

1990年のノーベル経済学賞受賞者ハリー・マーコビッツ(Harry Markowitz) が1952年に発表した論文が、モダンポートフォリオ理論のはじまりであるといわれています。これは、分散投資のメリットを数学的に表現したものでした。 その後、より高度な数学を使った精緻化が行われ、1970年代中頃にほぼ現在のモダンポートフォリオ理論が出来上がりました。
http://www.toushin.com/tabid/1269/Default.aspx

なぜそうするのが正しいのかは一般人には理解が難しいので考える必要もありません。
インデックスファンドっていうのは株式市場に存在するすべての銘柄を時価総額に応じて保有するもので、これは日本だけでなく世界の市場も含むことなのだけど、長期的には経済は右肩上がりで成長してきた前提で、持ち続けていればいつかは報われる可能性が高いということなのです。

そのいつかは誰にもわからないのだけどね。

参考文献:臆病者のための株入門 (文春新書)

5,それでも起業を考えるなら

スタートアップ(起業)は慎重に。どうしても起業したいなら失ってもいい現金を貯めるまで我慢。イケダハヤト氏は300万貯めて独立したそうだ。リスクを最小限にするためにリスクの低い事業を模索しよう。ただし、参入障壁の低い業種はそれだけ競争も激しいことをお忘れなく。氏は言う。ブログで稼ぐのは終わったコンテンツ(オワコン)だそうだ。



まとめ

イケダハヤト氏のブログや著作は大好きで、しょっちゅうチェックしています。なんだか引っかかるエントリーが多いのも炎上する原因なのだと思うけど、ある意味賢いセルフブランディングだよなぁと感心。

正論ぶち上げたところで、たしかにそうですね~(棒読み)みたいな内容だと納得はできても、さして面白くもないでしょう?

起業して成功、ブログで飯を喰う。刺激的ですよね。心のどこかで憧れるけど、失敗する人をみて、あぁやっぱりと心を撫で下ろす。できれば自分が成功するまで誰も成功しないでね?って言うのがネットで彼を叩く人たちの本音じゃないかと。出る杭は打ちたくなるじゃないですか。

最近このエントリーが話題なんですが、こういう方にはぜひ頑張って欲しいですよね。

   「ブログ飯」を目指すことに対しての反響を受けて感じたこと
「ブログ飯」を目指すことに対しての反響を受けて感じたこと
 丸く収まるのはもったいないと思います。

あっ、でも待ってください、ぼくが成功するまでは。ははは。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

いかかでしたか?賛否両論あると思います。ぜひコメントでお知らせください。次回の更新に役立たせていただきます。

コメントのメール欄は適当でも構いません。匿名でコメントできるのでどなたでもご意見ご感想をお待ちしています。

役に立った、共感した!そう思われた方はぜひTwitterでリツイートしてみてくださいね。


スポンサーリンク



関連記事

このページの先頭へ