腐ったみかんは隔離すべき!?橋下徹大阪市長が教育現場に与えようとしている暴力装置が話題

    

大阪市”問題児隔離”指導案まとまる 橋下市長提案(14/06/10)大阪市教育委員会は来年度を目安に個別指導教室を作って、問題のある生徒を実質”隔離”し、指導していくという案をだした。これを大阪市長の橋下徹氏は了承する方針という。

大阪市の橋下徹市長は十日、教育行政に関する会議で、悪質な問題行動を繰り返す公立小中学校の児童・生徒を隔離し、特別指導する場を外部に設ける市教育委員会の方針を了承する考えを示した。

来春から始まる見通しで、モデル校で先行実施することも検討している。(中略)橋下市長は会議で「問題のある生徒のせいで真面目な生徒がばかを見ることは絶対にあってはならない」と強調。

会議終了後、「学校以外の指導現場が必要だ。市教委の制度設計を待って予算化する」と表明した。

問題生徒を隔離指導 橋下大阪市長が了承方針ーリンク切れ

問題生徒を隔離し指導 大阪市教委方針、来春からー関連リンク

一部では”教育が終わった”だのと批判されていますが、学級崩壊しかかっている大阪に限れば、これのどこが問題なのだろう。

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教育現場の暴力装置

橋下氏のやろうとしていることは教育現場に暴力装置を与えることだ。昔はその役割を体罰教師が担っていたのだけど、近年は絶滅したかのようにみえる。

いじめ自殺問題で揺れた大津の公立中学校、あれは、問題の生徒たちが、ことを起こすまえに、段階的に追放すべきだったし、そういうことができるように制度として整えておかなければならなかった。

もちろん放置した無能な学校関係者だって例外じゃない。でも、彼らや彼らの家族に(たぶんモンスターペアレンツだろう)対抗する最低限の武器もなしに問題を解決しろというのは、包丁もった悪漢に丸腰で立ち向かうようなものだから、問題から逃げてしまうのもしょうがないと思うのだけどね。

私立の学校なら”よほどのこと”を起こすまえに退学という暴力装置を使って、問題の生徒は追放されていたはずだ。これでいいと思う。

大津市中2いじめ自殺事件

教育評論家の尾木ママが想像するような、ツンデレ生徒(不良だけど根はいい子)は稀に存在するのだろうし、そういう生徒が改心して成長していくさまは美談になる。でも、そんな個々の反例や美談に付き合わされて人生を狂わされるほうはたまったものじゃない。



腐ったみかんの法則

大津いじめ問題の加害児童のような、性根が腐ったような人間やその家族を短期間で改心させるなんて無理な話で、一時的な指導を行ったとしても学校という箱の中にいる限り、水面下で悪影響を及ぼし続ける。

教育現場をみかん箱に例えて、腐ったみかんの法則を適用するのはダメだということが言われているけど、これって、個の尊重が正義で、そのためには集団の利益を大きく損なっても構わないというグロテスクな主張だ。

橋下徹大阪市長の言葉を借りれば、そんなお花畑な人たちの考えを、ぼくは「さっぱり、理解ができない」。

たしかに問題を起こす生徒を国家権力で一方的に排除するだけというのはまずい。そういう理想の社会を目指す運動のなかで、スターリンや金日成、ポルポトの悲劇が生まれたからだ。だけど、玉虫色の提案では何も解決しないのは明らかなのだから、走りながら微調整するくらいでちょうどいい。

こういう問題は、良い悪いの二元論に収めても解決しないのは明らかで、政治でうまくバランスをとっていくしかないのだ。


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