人生楽勝!「サクッと稼ごうよ」みたいなチャラい文系人間にぴったり!仮面社畜のススメ

    

こんにちは。kakujin@kakujinblogです。

仮面社畜という言葉に興味があって、ジャケ買いした「仮面社畜のススメ-会社と上司を有効利用するための42の方法」(小玉歩/著、徳間書店/刊)なんですが、キャッチコピーと出版社の販売戦略にうまく乗せられてしまったなぁ、というのが、今の感想。

「仮面社畜のススメ-会社と上司を有効利用するための42の方法」(小玉歩/著、徳間書店/刊)

かなりの期間、積ん読状態だったのを、ここにきてようやく読み終えた。というわけで、さっそく書評といきたいところですが、本題に入るまえに”社畜”という言葉をおさらいしましょう。

wikipediaによると、社畜(しゃちく)とは主に日本で、勤めている会社に飼い慣らされてしまい自分の意思と良心を放棄し奴隷(家畜)と化したサラリーマンの状態を揶揄したもので、「会社+家畜」から来た造語。「会社人間」や「企業戦士」などよりも、皮肉が強く込められている言葉なのだという。

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あなたが社畜である理由

社畜として日々モウレツ!に働いているけど、最近そんな人生に疑問を抱いている、若くしてそんな青臭い悩みを抱える意識高い系の20代は読んでもいいかもしれない。そんなあなたのコンプレックスをくすぐる内容となっている。

中身は自己啓発書の基本に忠実で、言ってることはごもっとも。マインドセット(思い込みや価値観)を変えることで人生が変わるという内容も、一行で表現すれば、”あなたが変われば人生が変わる”という決め台詞に落ち着く。

世の中は「利用する側の人」と「利用される側の人」2通りいて、大半は利用される側であるという。そして資本主義社会の中でサラリーマンとして働く以上、「社畜」から逃れることは難しい。とりあえず以上の2点を押さえておけば完璧。

この論理でいくと、あなたは大多数の利用される側の人間で、なおかつ社畜である可能性が高い。利用するのか、されるのかと問われれば、利用する側のほうがいいに決まっている。誰しも自分がいちばん特別でかわいいからだ。両者を分かつのは能力ではなく、マインド(考え方、価値観)の問題という。



仮面社畜というポジティブな働き方

仮面社畜の働き方というのは、字面だけとらえれば、いかにもいまの会社組織から転職・独立することを前提とした働き方だと思いがちだが、そうではない。大多数が”社畜”という現実をまず受け入れよう。つぎに、組織に依存しつつも(つまり社畜だ)自分を失わず豊かな会社人生を送ることもできるよ、というポジティブな働き方の提案だと考えるとよい。

自分を失くして日々を送ることは人間的であるとは到底思えません。だからこそ、今の時代で最も正しい答えが仮面社畜という生き方なのです。

もしかしたら、本書を読み進めていくうちに項目によっては拒否反応が起こるほどに納得できないこともあったかもしれません。しかし、この拒否反応が起こる瞬間こそが一番大事な瞬間です。なぜなら、そのときが自分の常識外の常識に触れているからです。

完全に納得するものは、結局自分の思考の範囲内の出来事ですので大きな変革をもたらしません。自分のマインドに変革が起こるのは、自分の思考外の思考に触れたときです。ですから、納得がいかないものにこそフォーカスして欲しいのです。

その結果「拒絶」という選択をしてもかまわないと思います。重要なのは、「そのような常識が存在している」ということを知ることなのです。

著者が言うように自分の持つ常識外の常識に触れた瞬間って大事だ。

表現はともかく根っこの部分に共感できることも多くあった。少しみていこう。

社畜はどんな上司にも従う

社畜はどんな上司にも従う。
仮面社畜は上司を選ぶ。

会議に出なかったり、休日出勤をしなかったり、周囲と行動しなくても「あいつは、しかたないか」という上司のひと言やフォローで、ずいぶん悪評から守られるのです。これで、最低限の居心地を確保することができます。

これは、ものごとをやるときに、取捨選択をするという私のやり方のひとつです。他の人間関係はオール無視でいいので、直属の上司とだけはコミュニケーションを良好にしておくのです。

会社内でうまくやっていくためには最低限、自分の直属の上司とのコミュニケーションを良好にしておこうということだ。そのコツは媚びるのではなく普通に付き合うということ。友だち感覚ではなく人間としての温もりを持って接するのが大事。プライベートな話をさらけ出すといいかもしれない。

でも、他の人ともうまくやれれば、それに越したことはないと思うのだけど著者曰く、「たちまち時間が奪われ、社畜になる人生が待っています」ということらしい。書いてある内容を誤解しないように読むのが大変だけど、がんばろう。

「世界のエリートの働き方を一冊の本にまとめてみた」(ムーギー・キム/著、東洋経済新報社/刊)の内容も同じようなことを言っている。過去記事とあわせて読んでみてほしい。

「誰の召使いになり」「誰を敵にまわし」「誰を無視するか」を瞬時に嗅ぎ分ける。役職が自分より上からでも「自分の評定に響かない」「響いても自分の支援者の政治力で握りつぶせる」と判断すれば徹底的に仕事の依頼をはねのける。

その一方で社内キーマンには働きぶりをアピール。一生懸命働いて成果を出すだけでなく「良く働いている」と力のある上司に認識されることが大事と見抜いているのだ。

(中略)時間という限られたリソースの使い方がじつにうまい。会社にとってかけがえのない顧客とも瞬時に強い関係を築く。
「人間関係のハブ空港」となり、ボスもやすやすと手を出せなくなる。社内政治のプロは総じて素敵な笑顔の持ち主だ。

なぜ、コンサルではマッキンゼーがこれほどまでに有名なのか?グローバルエリートに学ぶ仕事のやり方。

社内の人間関係は、うまくやるに越したことはない。だけど、誰にでも良い顔をする社内政治はいつか破綻するのはわかりきっているし、何より自分を失くしてまで付き合うのは不自由というものだ。そうはいっても、自由を行使するには代償が伴うから悩む。これには、アドラー心理学の教えがひとつの解決策になると思う。参考記事おいておきます。

Amazonのベストセラー、話題のアドラー心理学入門書「嫌われる勇気」を読んでみた。

要は「嫌われる勇気」を持ちなさいということだ。

社畜は、部下にやたらと説教をして自己満足する

社畜は、部下にやたらと説教をして自己満足する。
仮面社畜は、部下をほったらかし、あえて失敗させる。

まず、部下には「ミス」をさせることが大事です。わざとミスや失敗をたくさん経験させるのです。というのも、失敗やミスの中でしか人間の成長はないからです。

なるほど、これには共感。人は失敗からしか学べない。部下を助けるつもりの親心が結果、子供扱いしていることと同じ。これでは部下が大人の働きができるようになるはずもありませんよね。

社畜は、その他大勢のコモディティ社員となる

社畜は、その他大勢のコモディティ社員となる。
仮面社畜は、社内に敵も味方も大勢できる。

会社で認められるには、日頃から自分が社長だったら?という意識を持つこと。(中略)上に向かって文句を言うと、社内での立場が悪くなるという恐怖があるかもしれませんが、実態は逆です。

中間管理職や上層部の人間は、自分の地位や既得権益を失いたくないので、会社の上層部が決めた方針に逆らう勇気がなくなっています。そこへ若く何も失うものがないあなたが登場し率直な意見をどんどん言えば、自分の代弁者として重宝して取り立ててくれる可能性が高いのです。

「若いのに骨のあるヤツだ」という評価が上司から得られればしめたもの。

いま書籍の1/4ページなんだけど、もう”仮面社畜”とかいうキーワード散りばめる必要ないと思うよ、ほんとに。

思うことは多々あるけど、これくらいでやめておこう。ここで言いたいのは、上司と目線を同じにして同じ価値観を共有するということだと思う。

その意見が、あたりまえの意見でもいい。上司は同じ目線で価値観を共有できていることを評価してくれるのだと思う。でも、そういう承認欲求に頼ることが著者が嫌う”社畜”の始まりじゃないの?と思うけどね。

意見は内容よりも、誰が言うかにもよる。日頃から自分のメディア力(発信力)を高める努力が欠かせない。「若いのに骨があるヤツだ」なんて思われるのは稀なケースだと覚えておこう。そもそも大多数は平凡なのだ。

現実として組織は一部の飛び抜けて生産性の高い社員と多数の平凡な社員、少数のまったくツカエナイ社員で会社組織は成り立っている。

悪い会社というのは、その三者の流動性がまったくない。つまり、一度ツカエナイ社員の側に転落すると逆転がまず、ありえない。

ツカエナイというレッテルを貼るのは上司や同僚だけど、著者は直接の上司以外はオール無視で良いと言っている。だから同僚の支援は望めない。いったん上司との折り合いが悪くなれば、あなたも晴れてツカエナイ社員だ。あなたの所属する会社が”悪い会社”なら転職しない限りは一生浮き上がれない。

若くして失うものがないというのも誤りで、若くても失うものはある。失ったものを取り戻す間に、他はどんどん高みへ行ってしまうだろう。ちょっとしたきっかけで歯車が逆回転を始めるものだ。そう書くと、若いから挽回できるとのたまう輩が湧いて出てきそうだな。。

まずは自分の立ち位置がどの辺りなのか客観視できる冷静なアタマが必要ということですね。

まとめ

結論からいこう。こういう本は早目に卒業して、もう一歩踏み込んだ内容のビジネス書を読むことをおすすめします。

「 kakujinが選んだ本。迷うあなたにおすすめする一冊 」 一覧こちら。

さて、この本の内容をタイトルで表すとすれば、「優秀な人に学ぶ仕事のやり方、お金・時間の使い方」となる。仮面社畜という言葉はただのフック(導入)に使われただけという印象。「ファーストクラスに乗る人の○○○」とかタイトルに書かれているのに飛行機と、まったく関係ない某書籍のようだった。

ファーストクラスに乗れない人のノートと個人的なアナログ環境を公開します。

目新しい内容はなく、それを支える根拠も、自身の体験なのか思いつきなのかわからないけど、好意的に補完していかなければ理解して読み進めていくことが難しい。なんというか、デキの悪い一行コピー羅列本。

薄っぺらい仕事論だなぁという印象。7年間大企業に務めていたと書いてあったが、この人まともに仕事していたのだろうか。

Amazonレビューに高評価が多くて意外。

情報商材の煽り売りで短期間で億を稼いだひとが成功者、教育者ヅラして出版やコンサルで稼いでいるのはひどい現状だなと思います。

120万のプロデュースパッケージを販売して被害者が続出したと聞いてますがまあ受講者もビジネスのプロデュースをしてもらうのだから自助努力のあるなしで結果は変わるので純然たる被害者とは言いがたいですが120万円の価値は、無いですよね?

世の中ちょろいと言わんばかりのガキにナメられていいのでしょうか。

著者のようなチャラい「サクッと稼ごうよ!」みたいな文系人間が増えれば、日本という国はずる賢い人物ばかりになってしまいます。

やっぱりそっち系の人だったか・・。


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